

HORSE
自分にとって多分一番大事な相棒の動物なんだと思います。
アートとインスピレーションの遠くて一番近くに感じる存在。幼き頃より特別な思い入れのある癒し。まるで前世からずっと乗っていたんじゃないかと思えるのです。彼らはじっと静かに時に激しく全てを知っているかのように全身でこちらを感じているのです。
WESTERN HORSE
幼き頃に西部開拓のアメリカドラマや映画を沢山観たせいか憧れの中にこのウエスタンの世界があります。
そこで活躍していたヒーローを乗せて颯爽と走る馬達に憧れいつかは彼らと暮らせるようになりたいと夢を持ちました。
遠く遠く憧れの世界だと思っていましたが、2002年に知人から誘われ訪れたアメリカモンタナがきっかけでその世界がぐっと近づきました。
それから数十年。
自身も社会でそこそこ仕事が安定してきた事と、ある乗馬クラブで出会ったアパルーサがきっかけで、思い切って自馬を持つことを決心。
馬は長く生きる生き物。果たしてずっと彼らを経済的に支える事が可能か?と随分悩みました。
しかし自身の憧れや夢を実現するのは今なのだ!と奮起。
出会ったアパルーサの性格の良さが尋常ではなかったのでその牧場を尋ねることに。
そこで生まれていた憧れの理想のレオパード柄のインディアン達が愛用したアパルーサが生まれていたのです。
直感的に、この子は自分ちの子になる!と思いました。
馬を買うことは誰でも出来ますが、問題はどう飼うか、ということ。
維持費はかかります。しかし何も馬は金持ちばかりが持つものではない。要するに家賃を払うつもりで頑張ろうと決心。
実際知り合いの馬持ちは皆口を揃えて、すべてこの子に貢いでいる。と言ってます。
そうなんです。馬が好きってそれぐらい気持ちが強く覚悟も乗り越えちゃうんです。
でもやはり仕事が安定していないと難しいから一生懸命働きます。
さて、ゆくゆくは一緒に暮らすことを夢見て、まずはどこへ預けましょう。
乗馬クラブは近くにいくつもあれど、ウエスタン乗馬をやっている所が中々無い。
そこで、昔友達が通っていて自身も数回外乗に行った事があるウエスタン乗馬クラブのボスに数十年ぶりに相談のために電話をしました。
そのお方、日本におけるウエスタン乗馬の世界では超有名なお方。
ロディさん。
自分が昔の馬友達を通じてお知り合いになり生駒で本格的ウエスタン乗馬をやっていました。
そこでの外乗のスリルさは未だに忘れることはありません。1997年の事です。
久々のロディさんとのお話で岐阜に日本でも数少ない信頼おけるウエスタン乗馬をやっているカズホースをご紹介いただきました。
ウエスタンは自分の中では「モンタナの風に吹かれて」で有名なホースウィスパラーが常に頭にあって
そんな馬と心を通わせられる素晴らしきホースマンに出会えることを期待していたのです。
シャロームを預ける場所は問題解決です。
ロディさんもアパルーサを持ってウエスタン乗馬を始めます。と言ったら
「サイコーだね!」と言ってくれてすごく嬉しかった。
しかし、そこで少し衝撃的なお話を聞く事になります。
自分がウエスタン乗馬の入口になったのはロディさんなのですが、
こうしてアパルーサ馬を持つ事を決心していよいよ、と言う時にこの電話で伝えられたことは、
3日後にあの生駒のランチは丸々無くなると言う話でした。
一体なんなんだって!?
自分がウエスタン乗馬の出会いを本格的にインプットしてくれたロディス・ステーブルが無くなる?
このタイミングでそれを聞いてしまい、思わず昔の馬友達にも電話をしてしまいました。
ここのランチの建物は当時本格的なウエスタン仕様で建てられたもので、内装もアメリカの本物のものの輸入されたものが沢山ありました。
それらもみな無くなるとのお話でロディさんも寂しそうでした。
しかし現在もウエスタン鞍や馬具、革細工なども制作販売されています。
2014年、いよいよKAZ HORSEさんへ北海道からシャロームがやってくるのです。
そして子供の頃からの夢だった私の馬との本格的付き合いが始まったのでした。
そして現在は2023年。
この度2020年からロディさんが日本で続けたウエスタン乗馬の知識をまとめるお手伝いを始め、
2023年この都度無事に完成しました!
馬の付き合い方は人それぞれですがウエスタンはこだわりの強い世界です。
その世界の辞書制作のお手伝いは長年カウボーイの世界が好きだった私には大変意義ある事でした。
馬にうまく乗れるわけでも無い。
しかし馬は私の人生の中でアーチストとして生きるインスピレーションのすべてなのです。
本田 安桂美 2018年吉日
2023年吉日追加